不思議な体験1 閉店後のパチンコ屋

パチンコ屋は23時には営業を終了しないと法律違反になる。
大体22時30分になるとお客さんにプレイを終了してもらい、22時50分頃には店内にお客さんがいない状態にする。
まぁ、22時過ぎるとお客さんは自然と帰っていくんだけども。

閉店後はポスターを貼り替えたり、掃除したり、ドル箱を積み直したり…と、色々と面倒な仕事がある。
俺は掃除機を掛けていた時、おばあちゃんがトイレの通路に歩いていったのを見た。

お客さんが残っていた…しまった、見落としたか…。
極稀にこういうことはある。

すぐに店長に報告した。
トイレに入っただけなら、そのうち出てくるだろうって思っていた。
俺達バイトは気にせずに閉店後の作業を続けた。
ちなみにお客さんが全員帰ると出入り口は鍵を掛けてシャッターが閉める。
おばあちゃんが店から出るには従業員用の出入り口を使うしか無い。

10分位して店長が心配して女子のバイトにトイレを見るように指示した。

おばあちゃんはいなかった。
念のため、店長も女子トイレに入って確認したけど誰もいない。
さらに男子トイレも見たけど誰もいない。
パチンコ屋のトイレには人が出入り出来る窓はない。
(そこから侵入されて台に細工する奴がいるかもしれないから)

そもそも何で女子トイレの電気が消えているのか…。
規則だと女子トイレの清掃、チェック、消灯は女子の店員がやる。
この時の女子のバイトは1人だけ…。



店長は頑なにビデオを見ることを嫌がった。
結局、俺の見間違いということになったんだけど、俺は確かに見たんだよなぁ。

その後、半年以上はパチンコ屋のバイトを続けたんだけど、おばあちゃんを見ることは一度もなかった。過去にトイレで首◯りがあったという話しも聞いていない。

おしまい

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