やる夫が運転代行の副業をするそうです その9 運転代行の人間関係

俺が働いていた運転代行会社の人について。
社員の人は全員が二種免許持ちで、元タクシー運転手とか元トラック運転手が多かった。
俺のようなバイトの大半は運転代行を副業でやっている人だった。
バイトは普通の人が多かったと思う。
ただ、社員は癖が強い嫌な人が多かった。

働き始めた頃、専務さんにこう言われた。

忙しい時は社員とバイトが組んで働くけど、お客さんが少ない日は社員同士で組んで働くんだけど、クセの強い人同士だから上手く行かないことが多い。

俺も最初のうちは専務さんと組んでいたけど、慣れてくると他の社員さんと組んで嫌な思いをした。

一番嫌だったのが60歳くらいで元アパレル系の社長(自称)だった。
コイツはとにかく「自分は常識人」と思い込んでいて、説教が好き。
社員全員から嫌われていた。

最初にコイツと組んだ時、待機している時間はずっと「運転代行の心得」みたいな事を延々と語られて気が狂いそうになった。

「運転代行の仕事をしている奴は、好きでやってるわけじゃないから、気を使わなきゃダメだ」、「運転代行はサービス業だから、その精神を忘れるな」とか…。
一番笑ったのが、「この仕事をしてる奴はクセのある奴ばっかりだから、そのつもりで仕事しろ」と言ったときだ。
一番のクセ者はお前だよ。




嫌なヤツのナンバー2は嘘つきなキザ男だ。
背が低くてヒョロヒョロな外見で無口だけど、話すと高圧的な態度を取る。
待機してると急に電話してデカイ声で話し出す。
何か自慢話っぽい電話をずっとしてるんだよね。

その事を専務さんに言ったら、自分を大きく見せるために嘘電話をしているらしい。
皆にバレバレなのを気づいていないのか…?

ある日、最初に書いた自称・元アパレル社長と若い社員が待機してる社内でケンカになった。
若い社員は、自称・元アパレル社長を車から引きずり降ろして、そのまま事務所に帰ってきた。
その時、俺は事務所にいたんだけど、若い社員に同情してる雰囲気だった。
専務さんは怒っていたけどね。「仕事なんだから我慢しろ」って。

俺が働いていた運転代行の会社に限った話しだけど、人間関係が重視される仕事だった。
車の運転だけしてればいいやって思っていたんだけど、そういう意味では見込み違いだった。




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