やる夫が運転代行の副業をするそうです その1 ダメ人間が運転代行面接に行く

※このシリーズの主人公はネタを提供していただきましたKさんです

<大学時代>

Fランク大学に進学したものの、極度の怠け癖のため留年した。
留年しても「もう1年遊べる」としか思っていなかった。

<就職1社目>

1年遅れて卒業した。
就職氷河期から脱して若干好景気だったことも幸いし、なんとか建築設備系の会社に就職することが出来た。しかし、怠け癖は治っておらず社会をナメていた俺は強烈な洗礼を浴びる。

ある日、遅刻確定の時間に起きてしまい現場に行かずにそのまま本社に行って退職を申し出る。一応、引き留められたが強引に退職した。在籍期間は約1年。




<就職2社目>

地元に戻り約3ヶ月間の転職活動をして住宅設備系の工場で採用される。職種は設計で図面を描いたりした。とにかく薄給で職場にも馴染めず、仕事に対して興味が持てなかった。

手取りは約16万円ほどだった。もし残業がなければ手取り14万円代になる。
当時は実家だったので何とか生活できたが、今後の生活への不安は大きかった。
辞めたいとは思っていたが、パチスロで作った借金が50万円ほどあった。
辞めるにしても借金を返済してから辞めようと思い立つ。
そして、副業を考え始めた。

求人誌を見て副業を探すが、平日の夜にできる仕事は荷物の仕分け、深夜コンビニなどしか見当たらなかった。ただどちらも拘束時間が長く平日に働くと睡眠時間が無くなる。
そこで運転代行なら夜の9時から12時くらいまででも雇ってくれると書いてある。
重度の方向音痴なので不安はあったが、車の運転自体は好きなため応募を決めた。
時給は約900円だ。

最初に電話をしたのは実家から一番近い☓☓代行という会社だ。

どういう訳か、「忙しい」という事で話しすら聞いてもらえずに電話を切られた。
怒りを覚えながらも次の候補の会社に電話をした。

次に電話をしたのは「底辺代行」という会社で、ここも家からそれほど遠くない。
受付の対応も良い感じで、すぐに面接が決まった。
夕方過ぎに会社の事務所へ行くと、電話に出てくれた気さくな人が対応してくれた。




すぐに採用され、その日から仕事をすることになった。
マニュアルを渡されて一緒に読みながら説明をしてもらった。

意外と専門用語が多くて戸惑ったが、今日は「客車」と「センター車」だけ覚えれば良いらしい。

客車:お客さんの車、お客さんの車を運転する人
センター車:運転代行の車、運転代行の車を運転する人

マニュアルを読み進めると、やらない夫さんが急にシリアスな声で「絶対に気をつけることがある」と言ってきた。
言われたページを見ると蛍光ペンで赤線が引いてあった。

やらない夫さんは怖い顔で念を押してくる。

絶対に気をつけて欲しい!

マジでこれだけはダメ!

クビじゃ済まないこともある!!

個人情報を教えてはいけない!

でも、本当に聞き出そうとする客もいた!




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