嫌味な班長

ああ、今日は月曜か…出社したくない、ずっと寝ていたい…と、ニート時代を懐かしみながら出社した。始業前の喫煙所の雰囲気は暗くて重かった。

仕事が始まっても、ダラダラと怒られない程度に働いてたな。
俺を含めた全員が。
それほど忙しく無いから、ダラダラやってても問題なかったけど。

中には何人か班長に怒られてる人もいた。
で、班長は一通り怒った後、あるセリフを言うようになった。




『ま、俺は4月から現場離れるから、どうでもいいんだけどよ』

現場から離れられるのが嬉しいんだろうな。
つーか、そんなことをイチイチ派遣に言うなよ。
昼休みは皆で班長の悪口大会になった。

午後もダラダラと仕事して定時に帰ってきた。
今日もやらない夫さんと帰ったんだけど、次の仕事をどうするかって話しをずっとしてた。

やらない夫さんは『一発狙いで訪問販売やるか』って言っていたよ。
リフォーム営業と言っていたけど、本気だろうか?
ダメならトラックに戻るという保険があるからチャレンジするのも良いかもしれない。
俺はブラック営業会社で働いていたけど、歩合が良い会社なら月収100万円も現実的に可能なんだよね。
やらない夫さんは向いてないと思うんだけどなぁ。
でも、向いていないと思っていた人が、実は才能があって実績をバンバン上げることもあるのが歩合制の営業会社だから何とも言えないけど。

さぁ、俺は何しようかなぁ。



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