ガチのパチンコ依存症の人を思い出した

昔の夢を見た。
確か30歳くらいの頃に派遣で働いていた工場の夢だ。
半年ほどでバックレに近い形で辞めたんだと思う。
そして、夢から覚めた後、その工場で一緒に働いてたAさんの事を思い出した。

Aさんは穏やかな人だった。
ただパチスロが大好きで、結構な額の借金を背負っていたらしい。
ある時、パチスロの話しで盛り上がっていると、急にAさんは「やる夫君と話してるとパチスロに行きたくなるなぁ…でも、俺、パチスロを辞める集会に行ってるんだ」って感じの事を言い出した。




その時は意味が分からなかったけど、今なら理解できる。
ギャンブル中毒者同士が集まってギャンブルを辞めて社会復帰する集会(ギャンブラーズアノニマス)の事だと思う。

そんなAさんが、ある時、「夜の10時くらいになると安心する。今日もパチスロをしなかったって思えるんだ」と言っていた。
パチンコ屋の営業時間は法律で夜11時まで決まっている。
夜の10時40分くらいになると、店員さんにプレイ終了と言われてしまう。
なので夜10時までパチンコ屋に行かなければ、「今日は禁パチできた!」って思えるってことだろう。

薬物中毒者が薬物を辞めたくても辞められない時、警察に捕まると「ああ、逮捕されて薬物が辞められる」って思うらしい。
それと似た心境なんだろうな。

そして、今となってもう1つ思うことがある。
必死でパチスロを辞めようと思っているAさんにパチスロの話しをしてしまったことだ。
当時の職場で仲の良い人はAさんしかいなかったし、共通の話題もパチスロしかなかった。
集会に参加していると俺に言ってくれた時、Aさんは暗に「もうパチスロの話しはしないでくれ」って言ったんだと思う。
それなのに、それの意図を汲めなかった自分の浅はかさが恨めしい。

その時から10年くらい経ったけど、夢に見るってことは、Aさんに無神経なこと言ってしまったことが、俺の心の奥でずっと「引っ掛かってる」だろう。




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