やらない夫はアンダルシアに夢を見ます 第三話

昨日から降っている雨は今日も止みそうにない

いつ如何なる時も快晴の脳ミソを持つ弟分に “仕事” の詳細を告げる

少しの不安はあるが、やる夫の腕なら仕事は終わらせるだろう

これで仕事に一区切りつく




ダディの始末は “ファーザー” の命令だ

やる夫、ここで男を上げてくれ…

俺がダディを逃したのは、お前の出世のため…いや、俺がアンダルシアに行くためだ

“ファーザー” について知りたいなら、その辺でキャッチボールしてるガキに聞いてみればいい

「昨日は大富豪、今日はルンペン、明日は大物の政治家、明後日はバーテンダーの人は誰だ?」

ボスたちも “ファーザー” については一切語らない

そして俺たちも “ファーザー” については一切詮索しない

嗅ぎ回ったブンヤは数多いが、一人として生きては帰らなかった

“ファーザー” を騙れば一晩で特注の高級車が買える金が集まる

もし納車されるまで生きていれば、ソイツは本物の “ファーザー” だ

誰もが知っていて、誰も知らないのが ”ファーザー” だ




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