昨日から降っている雨は今日も止みそうにない
いつ如何なる時も快晴の脳ミソを持つ弟分に “仕事” の詳細を告げる
少しの不安はあるが、やる夫の腕なら仕事は終わらせるだろう
これで仕事に一区切りつく
ダディの始末は “ファーザー” の命令だ
やる夫、ここで男を上げてくれ…
俺がダディを逃したのは、お前の出世のため…いや、俺がアンダルシアに行くためだ
“ファーザー” について知りたいなら、その辺でキャッチボールしてるガキに聞いてみればいい
「昨日は大富豪、今日はルンペン、明日は大物の政治家、明後日はバーテンダーの人は誰だ?」
ボスたちも “ファーザー” については一切語らない
そして俺たちも “ファーザー” については一切詮索しない
嗅ぎ回ったブンヤは数多いが、一人として生きては帰らなかった
“ファーザー” を騙れば一晩で特注の高級車が買える金が集まる
もし納車されるまで生きていれば、ソイツは本物の “ファーザー” だ
誰もが知っていて、誰も知らないのが ”ファーザー” だ
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