兄にクソゲーを買わされる弟

子供の頃、お年玉の使い道はゲームソフトを1本買って残りは貯金だった。
年末になるとお年玉で買うゲームソフトを決めるために、ファミコン通信を何度も読み直した記憶がある。

小学校2年か3年生のお正月明けに兄から『ドラゴンボール3悟空伝』を買うように半ば強制されたことを今でも覚えている。

兄上は欲しいゲームソフトが2つあったため、俺にドラゴンボール3を買わせるという作戦だった。



子供の頃から兄上に強く言われると反対できない性格だったので、俺は自分が欲しかったソフトを諦めてドラゴンボール3を買った。

このゲームは難易度が高く、当時の兄上ではクリアできなかった。
ただ、俺に買わせた手前、最初の頃はひたすら『楽しいなぁ!買ってよかったなぁ!』と、わざとらしく言っていた。

でも段々と誤魔化しきれなくなり、とうとう放り投げた。

『攻略本が出てからやる!』と言ったものの、攻略本を買うことはなくそのままお蔵入りになった。そして数年後、おそらくドキドキ冒険島というゲームショップに売った。

今になって言えることは、ドラゴンボール3は決してクソゲーではない。
ただゲームバランスが悪く、難易度が当時の子供には高かった。



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