高校野球と父上との思い出

今日も昼過ぎからビールを飲んだし、今も飲んでいる。
いい感じに酔っ払っている。

今日は実家に帰って父上のお墓参りに行ってきた。
兄上夫婦は昨日のうちにお墓参りを済ませて、今日から旅行に行っているので母上と水入らずの時間を過ごしたよ。

お墓には父上の親戚とか何十人のお骨が入っている。
全員の名前と享年が刻まれているんだけど、戦死した人が多いんだなぁ。
戒名が南洋院…って人がいて、享年30歳で伍長って書いてあった。
母上が言うには、南方に行く途中の輸送船が沈んで戦死したらしい。
(父上の家系なので母上もあんまり詳しくない)

中には大佐って人もいた。
戦死して大佐ってことは、少佐で2階級特進したのかな?
そんな偉い人がいたのか…。
戦死だからお骨は入ってないだろう。
髪の毛とか爪とかが入ってるのかな?

父上の兄弟の子供(俺のいとこ)は優秀な人が多い。
俺の兄上も優秀だし。
ご先祖様、ご安心ください。
俺以外は優秀な人ばかりです。
安らかに眠ってください。

実家に戻ってきてからは母上の手料理をつまみにビールを飲みながら高校野球を見ていた。
高校野球にも父上との思い出がある。

俺が小学生の頃、夏休みは勉強漬けだった。
学校の宿題(夏休みの友)だけでなく、母上が買ってきた問題集をやらされていた。
間違えてばっかりで全然先に進まない。
それを見た母上は悲しそうな顔をする。
それが嫌で嫌でたまらなかった。

ある日、本当に嫌なって泣きながら勉強したくないと母上に直訴した。
困った母上は父上に相談した。

父上は『無理強いさせるのは良くない』と言って、理解を示してくれた。
そして父上がお盆休みのときは、ほぼ毎日一緒に高校野球を見た。
不器用な父上は、高校野球を一緒見るとうことで、団欒の時間を作ろうと思ったんだろう。

ただ、当時の俺は野球の面白さが分からなかった。
それでも勉強するよりマシだったし、父上に気を使って『面白い!』とか『スゴイ!』とか言っていたのを覚えている。
俺が高校野球の話しをすると、父上が嬉しそうにしていた。

夏が来て高校野球の季節になると父上を思い出す。

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