ニート時代3 兄より優れた弟は存在しない

俺がニート生活を謳歌していることを良しとしない人がいた。
そう、俺とは違い優秀な兄上だ。
当時、兄上は結婚して家を出ていたけど2週間に一度は実家へ帰ってきて一泊するのだった。
最初の頃は俺も顔を合わせないように、漫画喫茶に泊まっていたけど兄上から直接『◯日に実家に行くから、必ず家にいるように!』と連絡が来るようになった。



俺は兄上のことは嫌いじゃない。
子供の頃から色々と助けてくれた。
ただ専制的なきらいがある。
お堅い性格の兄上からすれば、パチスロで稼いだ金を食いつぶしながらニート生活をする弟などゴミ同然であり、ゴミがどんな弁明をしようと一切聞き入れようとはしなかった。
さらに、兄上は『両親が甘いならば、俺が弟を教育する!』という使命感を持っているようだった。
決して間違ってはいないが、当時の俺にとっては、ありがた迷惑でしかなかった。

ニート時代にバイトを始めた動機はお金がほしいというのもあったけど、『とりあえず働いて兄上に批判を避けよう』というのもあった。

だが、とりあえずバイトするかという考えはさらに兄上の怒りを買うことになる。

バイトしながら実家で暮らす…いわゆるフリーターを兄上は許さなかった。
就職活動もしていると嘘をついても、簡単に見破られた。
見るに見かねて母上が助け舟を出してくれるが、今度は兄上は母上を責める。

ニート生活で特にツライこともなく自堕落な生活を楽しんだが、俺がニート生活をしていることが原因で、兄上と母上がギクシャクするのはツラかった。

ただ、少しだけ『兄上は頭が堅いのが原因で俺は悪くない』って思っていたよ。
それから『自分にあう仕事を探すためにバイトで社会を知る』って言うことにして、バイトを転々とする生活が始まることになる。

今になってみれば、兄上の言う通りバイト何かせずに就職活動をしていたら良かったとちょっとだけ後悔している。



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