居場所のない飲み会

金曜日のことを書く。
仕事終わりに働いてる工場で飲み会があるから、とにかく朝から行きたくなくてしょうがなかった。(でも行ったけど)

仕事は普通に定時に終わった。
仕事が終わると、派遣が集められてテーブルと椅子を運ばされた。
どうやらこの工場は、派遣を徹底して使い倒すつもりらしい。

テーブルを出し終わると、ビールやら焼き鳥やらポテトチップスが運び込まれ、いかにも「社内の飲み会」という雰囲気が漂ってきた。

社員はウキウキで談笑しながら乾杯の音頭を取る工場長(?)の到着を待つ。
派遣はげんなりして壁にもたれかかっている。
誰一人として口を開く者はいない。

10分くらいして工場長(?)が到着して、挨拶を始める。
お調子者の社員が「遅いっすよー!」とか叫んで笑いを取っていた。
この時点で、この飲み会は俺にとって地獄となることを確信した。

そして、乾杯…宴が始まった。

この飲み会は「歓迎会」と聞いていた。
だが、そんな雰囲気は微塵も感じられなかった。
ただ酒の好きな正社員が、派遣社員も含めた全員から金を集めて正社員だけで楽しんでいる。

仕事がテキパキできる派遣社員がいるんだけど、壁にもたれかかってスマホをいじっている。
そういうの見たら、普通は正社員が缶ビール持って「スマホ見てないでビール飲んだら?」って言ってあげるのが普通だろう…。

この飲み会では派遣社員は完全に『いないこと』になっている。
壁にもたれてスマホを見ていようが、もはや『いない』のだ。

開始30分ほどで、派遣社員が何人か帰ったみたいだ。
帰る時も、何も言わずサッと忍者みたくいなくなる。

もう30分くらい経つと、飲んでいた正社員たちもバラけてきて、いくつかの小さいグループに分かれてきた。
このままいても精神的に疲弊するだけなので帰ろうと思った時、
俺に話しかけてくれる人がいた。



年齢は俺より少し若い(30歳?)くらいかな?
結構フレンドリーに話しかけてくれた。
もらったビールを流し込んで、少し落ち着いた。

ちょっと話したんだけど、やっぱりこの人は正社員で7月から工場に移動した人だった。
見た目はひょろっとしてて、大きな眼鏡が特徴的だ。
スマートにしたのび太君って感じだった。

来週から同じ班で仕事をすることになるらしい。
のび太君が話しかけてくれたおかげで、ほんの少しだけ居場所ができた。

結局、飲み会は最後までいた。
最後まで残った派遣社員は、最初と比べて約半分くらいだった。
片付けは全員でやって解散となった。

ただ、この解散するときにちょっとした出来事が起こった。
長くなったので明日書きます。

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