朝、する夫が出社してこなかった。
どうやら昨日の夜に社長に向かって『土日は必ず休ませろ！』と言って、ちょっとモメたらしい。
まぁ…これは、アレだ…。
罵暮（ばっくれ）
漢王朝末期、群雄が割拠し戦乱の世を迎えた。歴史に名を残さんと地方の有力な豪族たちは兵を集め、各地で激しい戦を起こした。戦に次ぐ戦により、屈強な兵隊の多くは戦死し、兵数は激減した。この事態に豪族たちはやむなく倍徒（ばいと）と呼ばれていた、怠惰で士気の低い若者を強制的に軍隊に入隊させた。
ところが、倍徒たちの多くは『週休1日なんて聞いてない』、『上官に怒られた』、『肉体労働が嫌だ』、『給料が安い』など少しでも気に入らないことがあると脱走した。脱走した倍徒たちは、軍隊や上官を日が暮れるまで罵ったという。このことから、軍隊を脱走した者を罵暮（ばっくれ）と呼ぶようになった。
今日の日本でも何の連絡もせずに仕事を辞めることを『バックレ』と言うが、これは罵暮が元になっていることに疑いの余地はない。
民明書房『バックレ列伝 疾風迅雷編』より
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